「分電盤」をコアにパートナーと連携し、HEMS市場の拡大に貢献

掲載開始日:2016-01-12 00:00:00.0

「分電盤」をコアにパートナーと連携し、HEMS市場の拡大に貢献

2011年の東日本大震災以降、今日も「節電」「省エネ」は重要なキーワードになっています。その中で注目されているのが「HEMS(Home Energy Management System)」。住宅やマンションなどで使うエネルギー管理システムです。分電盤メーカーとしてパートナー企業とともにHEMSの提案を行いながら、『カワムラHEMS大学』などの取り組みを通じてHEMS事業の拡大を図る河村電器産業に話を聞きました。

紹介する技術・製品名を記入

今回紹介する技術と製品

計測機能内蔵型分電盤 enステーション『EcoEye』

enステーション『EcoEye』は、太陽光などの新エネルギー、情報ネットワークなど、これからの住宅に必要な機能をコンパクトに収納した、新しい形の住宅用の分電盤です。エネルギーを「見える化」「制御」して管理し、ムダ無く、賢いエネルギー利用を目指すHEMSサービスと連携させ、新市場の開拓に貢献します。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

創業100周年。成長期待市場「HEMS」へのチャレンジ。

マーケティング統括部
東日本ビジネス開発課
山地 信裕 氏

河村電器産業は、1919年に愛知県瀬戸市で碍子配線器具メーカーとして創業以来、分電盤、ブレーカ、キャビネットなどの電気設備製品の製造を行っています。また、約20年前からLAN機器収納ラックなどの情報通信機器分野にも本格的に参入し、現在は電力監視モニターの開発・製造も手掛けています。
2013年に発売した計測機能内蔵型分電盤enステーション『EcoEye』は、通信計測ユニットを実装しながら、分岐ブレーカの幅は従来の20mmから10mmへの小型化に成功した住宅用分電盤です。また、標準プロトコルの「ECHONET Lite」と、微小な電力を計測できる高感度センサーを全分岐回路に搭載しています。

計測機能内蔵型分電盤『EcoEye』の活躍が期待されるのが、「HEMS(Home Energy Management System)」と呼ばれる、住宅で使うエネルギー管理システムです。政府は「2030年までにHEMSを全世帯に普及させる」(※)という政策を打ち出していますが、現在の国内普及率は全世帯の1%程度。言わば、今後の成長市場です。当社は分電盤メーカーとして様々なHEMSサービスを得意としている企業と協業することで、この市場の開拓に取り組んでいます。

※「日本再興戦略―JAPAN is BACK」(平成25年6月14日閣議決定)より

「マルチベンダータイプ」でビルダーは「選択」できる。

計測機能内蔵型
enステーション『EcoEye』



    サービス会社一覧(2015年10月時点)

  • IDEC株式会社/株式会社ACCESS/エコナビスタ株式会社/岡谷鋼機株式会社/オムロン株式会社/京セラ株式会社/株式会社構造計画研究所/株式会社サウンドビジョン/シャープ株式会社/株式会社デンソー/西日本電信電話株式会社/日本システムウエア株式会社/日立マクセル株式会社/フューチャーシティソリューションズ株式会社/北海道電機株式会社/ミューハウスエンジニアリング株式会社/株式会社メディオテック

HEMSでは、様々なことが可能になります。スマートメーターと連携して電力会社から提供される電気使用量の情報やピーク料金を確認したり、スマート分電盤と連携し各負荷回路の詳細を見える化したり、宅内外から家電の制御や、電力情報をもとにした自動制御・時間帯別の制御運転などで節電を行います。そのような用途において当社の『EcoEye』の計測機能が活かされるのです。

昨今はクラウドサービスが拡充してきています。例えば、高齢者が一人で住んでいる住宅の電力使用量やメンテナンス情報をもとにした「見守りサービス」や、電力使用状況のデータから行動を分析し、地域・家族構成などの情報を登録したユーザーに対し、スーパーや食品会社からの広告を配信するサービスなど多岐に渡っていて、今後もサービス内容を充実していくでしょう。

こういったHEMSへのアプローチとして、大手家電メーカーでは分電盤や家電の全てをオールインワンで提供する形をとっていますが、当社は分電盤をコアにさまざまなサービスを持つベンダーと連携した「マルチベンダータイプ」でのアプローチを採用しています。これはビルダーからすれば1社に縛られない、さまざまなHEMSサービスの中から「自社に合った」「自社の考える」サービスを選択できるメリットがあります。
現在、当社はフューチャーシティソリューションズ、日立マクセル、サウンドビジョン、NTT西日本など、17社のHEMSサービス会社と連携し、住宅メーカー、電気工事店、電材商社などに提案を行っています。(各HEMSサービス会社の詳細はカタログからご覧ください)

HEMSとの連携図

『カワムラHEMS大学』で全国に認知を広げる。

『カワムラHEMS大学』

『カワムラHEMS大学』
でのひとコマ

当社は2014年から『カワムラHEMS大学』をプロデュースしています。HEMS事業者を主役にして、ビルダー、ハウスメーカー、電材業者を結びつける内覧会です。2014年10月の名古屋では約800名にご来場いただいたのを皮切りに、昨年の6月に札幌と仙台、9月に富山と金沢で開催し、合計約1500名の方にご来場いただけました。

地方は東名阪エリアに比べてHEMSの認知度は低いものの、当社がこれまで培ってきた営業による製品の認知度は高く、多くのお客様にご来場いただくことができました。また、HEMS事業者にとっても地方のお客様と接する機会をつくることができ、ご好評をいただいています。

大規模な住宅展示会とは違い、HEMSに特化した展示会は珍しく、参加者からも、「HEMSについての知見を深めることができた」「施主に積極的に提案していきたい」という声をいただきました。

2016年以降も、福岡と広島での開催を予定しており、より多くのお客様にHEMSのことを知っていただければと考えています。

「モノづくり」から「コトづくり」へ。

例えば、住宅用の太陽光発電が登場した当初は「本当に浸透するのか?」と半信半疑だった方もいると思いますが、今では太陽光パネルがついた家を見るのが当たり前になっています。HEMSも同様に、2030年の全世帯普及に向けて市場が拡大していくことを見込んでいます。

先にお話したように、クラウドサービスをはじめとしたデータビジネスは年々進化を遂げています。当社は分電盤メーカーとして技術を磨いていくことはもちろん、HEMSサービス会社との連携をより一層強くすることで、「ライフスタイルプロデュース企業」として、この大きなビジネスチャンスを最大限に広げていければと考えています。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

取扱会社

河村電器産業株式会社

○配電用分電盤 ○制御盤 ○住宅用分電盤 ○キャビネット ○ブレーカ ○高圧受電設備 ○ラック ○ネットワーク対応機器

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