多品種少量&高精度な裁断に。自動車内装材向け裁断ソリューション

掲載開始日:2018-06-04 00:00:00.0

多品種少量&高精度な裁断に。自動車内装材向け裁断ソリューション レクトラ・ジャパン株式会社

自動車内装向け生地の裁断・縫製工程は国内向けの製品であっても人件費の安い海外で行い日本へ持ち帰るのがこれまでのトレンドになっていました。ところが近年、多品種少量で、より高い精度での裁断や複雑な形状への対応が求められる製品に対するニーズの高まりとともに、国内サプライヤーに生産を戻す動きが出てきています。そうした難易度の高い裁断をスピーディに行えるとして評判の「Vector Auto iX6」について、レクトラ・ジャパンに話を聞きました。

今回紹介する技術と製品

Vector Auto iX6

「Vector Auto iX6」は、2×7mmの専用ブレードにより、複雑な形状も高精度かつ効率的に裁断可能。優れた裁断性能とソフトウェアの最適化により、生地を無駄なく使用する「ゼロバッファ」を追求しています。また、遠隔でのエラー診断、電子基板の自動診断、予防保守お知らせ機能などにより高い稼働率を実現。品質を追求する日本のユーザーの要望から生まれた製品です。

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設計ソフトウエアからCAM(裁断機)までトータルで提供。
品質重視の作業もテクノロジーでより効率的に

代表取締役社長 田中昭彦氏

代表取締役社長 田中昭彦氏

当社はフランスに本社を置くレクトラS.Aの100%子会社として、1985年8月に設立されました。ファッション・アパレル、自動車内装、家具をはじめとする幅広い業界に対し、CADやCAM(裁断機)を中心に、デザインから生産までをカバーするトータルなソリューションを提供しています。

当社のソリューションはこれまで労働集約型で行われてきた作業の生産性向上や品質改善に貢献します。例えば、これまでは自動車の大量生産に合わせて、同じ形状のパーツを大量に生産することがほとんどでした。そのため、人件費の安い海外の工場で行うのが主流となっていました。

ところが、近年の多品種少量生産に対するエンドユーザーのニーズの高まりとともに、潮目が変わりつつあります。その一つが特別仕様車への対応です。従来は2~3カ月先の需要を予測して、日本市場向けの生地を海外で裁断・縫製して日本に持ち帰っていました。しかし、特別仕様車向けのシートなど、小ロット品は価格よりもデザインや品質が重視されるため、納期の面も含めて信頼の高い国内サプライヤーにシフトする動きが出てきているのです。

こうしたデザインや複雑な形状など「付加価値」が重視される作業に威力を発揮するのが、今回ご紹介する当社の裁断ソリューション「Vector Auto iX6」です。

精度を求める日本のユーザーの声から誕生。
生地の無駄をとことん削減&IoTによる予測保守で高稼働率

Vector Auto iX6。タッチスクリーンによる直感的な操作も好評

Vector Auto iX6。タッチスクリーンによる直感的な操作も好評

「Vector Auto iX6」は自動車のシートやヘッドレスト、トリムカバーを裁断される日本のお客様のご要望から生まれ、世界に展開したソリューションです。例えば、ヘッドレストはファブリックや合成皮革で形状を作り、そこにウレタンを流し込んで発泡させますが、この時に縫製品質を保証するには±1mm未満の精度が求められます。

「Vector Auto iX6」は元々ランジェリーの裁断用に使用されていた細く・薄い刃を採用しているため小回りが利き、ヘッドレストのように形状が複雑で、精度への要求が厳しい製品にうってつけです。また、裁断ヘッドは6000回転/分という高速回転を実現し、ビニール生地の溶着を防ぎつつピーディに裁断できます。

裁断機の性能とソフトウェアによるパラメータの最適化により「ゼロバッファ」追求し、生地の無駄を極限まで削減できることも大きな特長です。付加価値が重視される製品に使用される生地は単位面積当たりの原価も高く、歩留まりの向上はそのまま利益の向上につながります。当社のプライベートショーなどで裁断の様子を実際にご覧いただくと、裁断品質と歩留まりの向上を両立させたパフォーマンスに、多くの方が驚きの声をあげられます。

また、裁断機には多数のセンサーを搭載しており、機械の不具合・故障の可能性を早い段階で検知できます。これにより、サービスマンがお伺いした際に「どこが悪いのか」を探す必要が無くなり、修理時間を短縮できるほか、リモートでのエラー修正も可能なため、設備の稼働率を高く保つことができるわけです。

デザイン・品質へのニーズが高まる今こそ変革のチャンス。
グローバル企業ならではの知見で日本の製造業を支えていく

当社は昨年、新しい戦略方針として「レクトラ4.0」を発表しました。これは、インダストリー4.0の流れに沿った製品開発を行い、お客様のデジタル化、グローバル化をサポートしていくことを表明したものです。

当社は10年以上前からIoTの活用に取り組んでおり、世界各地で使用されている当社の製品はインターネットを通じて当社のサービスセンターにつながっています。今後は、IoTによって獲得したノウハウを、より効率的な裁断や段取り替えのご提案といった形で、お客様に還元していきます。

私自身、20年以上製造業のお客様と接してきましたが、ビジネスや生産方法を変えることに抵抗を覚える企業が多いのは事実です。しかし、日本企業が強みとするデザインや品質といった「付加価値」に対するニーズが高まっている今だからこそ、世界各地のお客様の先進事例から得られた知見をご紹介し、お客様が次のステップにいくお手伝いをしていきたいと考えています。

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取扱会社

レクトラ・ジャパン株式会社

【取り扱い製品およびサービス】 ■ファッションPLM(製品ライフサイクル管理)システム ■ファッションマーケット分析AIプラットフォーム ■3D/2D設計ソフトウエア ■デザインソフトウエア ■自動車・ファッション・アパレル・家具・航空など向けの自動裁断機(ファブリック/皮革/コンポジット) ■コンサルティングサービス ■サービス部品&消耗品

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