フレコン排出をより安全&効率的に!カスタムOK。協力企業も募集
掲載開始日:2019-02-04 00:00:00.0
キツイ、汚い、危険…そんなイメージが先行しがちな粉体作業。働き方改革や人手不足など、製造業を取り巻く環境の変化により、安全性の向上や省人化に対するニーズが高まっています。しかし、予算に限りのある中で抜本的な改革を進めるのは至難の業。そんな課題を持つ企業に対し、プラント全体を考慮したトータルな提案をリーズナブルな価格で提供するのが、大阪府・大阪市に本社を構えるユーグロップです。今回、同社の宇野社長に話を聞きました。
今回紹介する技術と製品
フレコン排出機『バルクバッグディスチャージャー』
『バルクバッグディスチャージャー』は、フレコン製品をスムーズに排出できる装置。排出時の発塵を防ぐとともに、重労働や危険作業を回避でき、作業の安全性向上に貢献します。流動性の悪い原料や、フレコン内で固まってしまった原料も、マッサージ機構によりほぐしながら排出可能。移動が簡単な「モービル型」や、原料重量を計測しながら制御排出できる「T3型」など、前後装置も含め用途に応じたカスタマイズ製作が可能です。
この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。
現場の安全性向上・省人化を実現。粉体装置のスペシャリスト集団
代表取締役 宇野武志 氏
当社は、粉体装置に特化したエンジニアリング会社として1991年に創業しました。高度な専門性と豊富なノウハウを有した粉体装置のスペシャリスト集団として、粉砕・分級から粉体輸送まで幅広い製品ラインアップを取り揃えています。
化学、食品、医薬品、電池材料など「粉体」を取扱う業界は多岐に渡りますが、3K(キツイ・汚い・危険)という言葉で表されるように、現場の環境改善が長年の課題となっています。特に、フレコンの排出作業は重労働で作業負担が大きく、危険が伴います。
もちろん、こうした課題はお金をかければ解決可能です。ただ、多額の費用をかけられるのは一部の大手に限られるため、多くの企業ではなかなか改善が進んでいませんでした。
近年は、働き方改革に対する取り組みが加速していることもあり、中小企業においても現場の効率化・安全性向上に対するニーズが高まってきています。しかし、予算面のハードルもさることながら、人手不足の深刻化によりそもそも改善策を検討・実施する為の人材の確保もままならない企業が多いのが現状です。
“粉体作業の改善を進めたいが、予算・人材が確保できない…”。こんなお悩みをお持ちの企業に対し、扱う材料やシステムの構成に応じて最適な装置を低コストで提案させていただくのが、当社・ユーグロップです。
発塵を起こさずフレコンを排出。短時間での全量排出も実現
「バルクバッグディスチャージャー」の紹介動画
当社がご提供する商品の中で多くのお客様から高く評価いただいているのが「バルクバッグディスチャージャー」です。これは、フレコンから発塵を起こさずに、粉体を安全に排出できる装置で、マッサージ機構によりフレコン内で固まった原料も崩しながら排出できます。より安全にフレコンの排出作業を行えるだけでなく、全量排出にかかっていた長時間作業を大幅に短縮可能です。
また、可動式フレームで簡単に移動できる「モービル型」、ロードセルで原料重量を計測しながら制御輩出できる「T3型」、ワンウェイバック用「T4型」など、用途や設置場所に応じた標準製品をラインアップしております。
この他にも、ジェットパック車・タンクへの粉体仕込みに活躍する「フレキシブルスクリュコンベヤ」や、数十μmレベルのふるい分けが可能な「ブロワシフタ」、部品点数が少なくメンテナンスが容易な「粉砕機」など、お客様のニーズに対応する様々な装置を開発・商品化しています。
他社製装置まで含めて検証し、納入後のトラブルを防止。
事業拡大に向けたパートナー企業を募集
兵庫県宍粟市のテストセンター。少量のサンプル作りから機器のテストまで対応できる
ひとつお伝えしておきたいのが、製品を導入いただいただけでは抜本的な改善にはつながらないということです。工場のレイアウトや温度・湿度、フレコンの形状・仕様、取り扱う粉体の物性など、様々な要素を考慮し、製品を最適化することで初めて、大きな効果を得ることが可能となります。
ここで大きな意味を持つのが、当社が単なる装置メーカーにとどまらない“エンジニアリング会社”であるということです。当社では、「バルクバッグディスチャージャー」をはじめ、各種装置をご提供する際、システム全体のトータルバランスを考慮したカスタマイズを行っています。
既存ラインに装置を新たに導入する際によく問題となるのが装置と装置の「繋ぎの部分」、つまりシステムとしての連携です。当社テストセンターでは、他社製装置を持ち込んでのテストなど様々なテストが行えるため、この「繋ぎの部分」も検証することができます。これにより、納入後のトラブルを最小限に抑えられるというわけです。
おかげさまで当社は日々多くのお問い合わせをいただいており、非常に喜ばしい状況です。しかし、今後のさらなる事業拡大と、さらなる顧客満足度の向上を実現するため、外部との提携も常に模索しています。もし、製缶加工や装置のエンジニアリングで当社とタッグを組んでいただける企業の方がこのインタビューを読んでいたら、お気軽にお声がけいただければ幸いです。