代表的な溶接法であるスポット溶接の長所と短所や変遷と進歩などについてご紹介!
1885年の突き合わせ抵抗溶接から遅れること約10年、小さな一点に大電流を
集中し、点状の溶接部を形成する『スポット溶接法』が誕生しました。
当溶接法は、溶接速度が速く、動作が単純であるために自動化が容易で、
またたく間に薄板溶接の主要な溶接法として拡大発展。
低コスト・大量生産を至上命令とする自動車ボデーの生産では、電極に
加えた加圧力で板同士の密着を確保し溶接が可能な為、高い生産性と併せ、
マスプロ生産に好適な溶接法として認められ広く採用されています。
スポット溶接の世界では、裸の軟鋼版を対象とした時代が長く続き、
溶接現象面で問題点が顕在化せず、その後のスポット溶接技術の進歩を
遅らせてきたとも言えます。
錆防止のために多用されている亜鉛めっき鋼板のナゲット形成能の低さや、
衝突安全性の向上を目的に登場した高張力(ハイテン)鋼板の高加圧力条件の
問題等、現在のスポット溶接技術では、未だ解決済とは言い難く、
小手先の対策ではなく、溶接現象の根本的な見直しが必要になるかも知れません。
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基本情報抵抗溶接の基礎
【特長】
■溶接速度が速い
■自動化が容易である
■熟練を要しない
■多少の板間隙間は許容される
■熱影響が小さく歪が少ない
■消耗部材が少ない
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