株式会社大同分析リサーチ 結晶構造および結晶方位の広領域測定 ~EBSDによる広域測定~
- 最終更新日:2024-02-16 14:13:45.0
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結晶構造や結晶方位を評価するEBSD法は、従来から測定面積が小さいという課題があり数ミリメートルにわたる広い領域の測定には不向きでした。今回、当社では低倍での測定手法を確立したことによって、従来では評価困難であったサブミリオーダーの大きな結晶粒を持つ材料に対して、広域のEBSD解析が可能となりました。この測定手法を用いて、金属溶接部および軟磁性材料(パーマロイ)の広域EBSD解析を行い、結晶方位や歪の評価を行いました。
基本情報結晶構造および結晶方位の広領域測定 ~EBSDによる広域測定~
◆開発概要
結晶構造や結晶方位を評価する方法の1つとしてEBSD法がありますが、従来の測定モードではその測定面積は最大でも1mm四方程度でした。それに対して、今回、低倍でも測定を可能にするLDFモードでの測定手法を確立したことによって、最大3mm×9mmの面積が測定できるようになり、従来では評価困難であったサブミリオーダーの大きな結晶粒を持つ材料のEBSD解析が可能となりました。
◆EBSD解析から得られる主な情報
・結晶方位(IPFマップ、極点図、Schmid Factorマップ)
・歪(KAMマップ、GRODマップ、GAMマップ、GOSマップ)
・結晶粒径
・結晶相(Phaseマップ)
◆主な測定適用対象
・結晶粒が大きい材料(パーマロイ、電磁鋼板等)
・溶接ビード、熱影響部、母材を含めた広領域の溶接部
価格帯 | 10万円 ~ 50万円 |
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納期 | お問い合わせください |
用途/実績例 | ◆主な測定事例 ・結晶粒が大きい材料(パーマロイ、電磁鋼板等) ・溶接ビード、熱影響部、母材を含めた広領域の溶接部 |
カタログ結晶構造および結晶方位の広領域測定 ~EBSDによる広域測定~
取扱企業結晶構造および結晶方位の広領域測定 ~EBSDによる広域測定~
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【事業内容】 ◆無機分析 (鉄鋼、非鉄金属、耐火物、セラミックス等) ◆有機分析(樹脂、ゴム、油脂等);高分子化合物の特定、解析、成分分析 ◆物理測定;極表層の表面分析、構造解析*走査型電子顕微鏡、EPMA、X線回折、オージェ電子分光分析装置を装備 ◆材料評価(金属、セラミックス、複合材等の機械特性、高温特性、疲労特性を評価) 1)欠陥調査→ X線透過試験 2)腐食試験→残留応力、各種耐食性試験、熱分析、非破壊検査 3)一般的な室温・高温条件での機械試験・熱処理 4)高温材料特性(熱膨脹・連続冷却変態・高温ヤング率・クリープ疲労試験)、熱特性試験(示差熱分析) 5)磁気特性(電気抵抗・透磁率・B‐H特性試験) 6)粉体試料試験(粒度・密度・気孔率測定) ◆EVモーターの分解調査;部品の取り出しから材料分析まで ◆技術開発調査用の実験試料作成;鉄鋼、Ti合金、超合金、次世代金属材料の溶製・分析試験・金属物性試験 ◆環境分析;土壌、産業廃棄物、水質分析・粉塵測定、作業環境測定
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