粉体の詰まりトラブル防止!低価格で導入できるブローディスク
掲載開始日:2013-11-28 00:00:00.0
「あぁ、また詰まったか…」「うまく流れてくれない」など、粉体を扱う上でタンクの詰まりはよくあること。ノッカーやバイブレータ、撹拌装置など対策ツールは複数ありますが、価格が高かったり、容器にダメージを与えたりとそれぞれ一長一短です。
ミナギ(大阪市平野区)の「ブローディスク」は、数万円から導入できる低価格で効率的に詰まりトラブルを解消できる便利ツール。下野 恵章社長に詳細を聞きました。
今回紹介する技術と製品
粉体の詰まり防止ツール 「ブローディスク」
「ブローディスク」は、小型ホッパーやシュート類〜大型サイロまであらゆるタンクにおける粉粒体のブリッジ、ラットホール、閉塞現象の対策に抜群の効果を発揮する詰まり防止ツールです。低コストで、溶接不要の簡単取付ができます。
この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。
微粒化によって流れにくくなっている粉体。ノッカーやバイブレータに代わる詰まり防止ツール
下野 恵章 社長
粉体は液体に比べて決して流れやすいものでなく、ブリッジやラットホール、アーチング、閉塞、付着残留など様々な形で詰まりを発生させます。特に最近は技術の進化で粒の大きさが細かくなり、以前よりも流れにくくなっている状況です。
詰まり対策の道具には機械的に容器を叩いて振動を与えるノッカー、電磁式の振動を与えるバイブレータ、容器内部の粉体をかき混ぜる攪拌装置などがありますが、ノッカーとバイブレータは容器にダメージを与え、撹拌装置は大がかりでコストがかかるといった難点があります。
これらに対し、もっと安く、容器にストレスなく粉体の詰まりトラブルを解決できるものはないかと思って開発したのが「ブローディスク」です。
振動とエアーの2つの力で粉体を流動化!容量の大小問わず使用可能。無料貸出も
「ブローディスク」は、傘のようなゴム製ディスクをタンク内部に取り付けて、エアーと振動の2つの力で粉体を流動化させる詰まりトラブル対策ツールです。その仕組みは、ディスク内側からヒュッと強い圧縮エアーを吹き出し、一瞬だけディスクを浮き上がらせます。するとエアーが粉体の間を流れ、同時にゴム製のディスクが振動します。それを定期的に行うことで詰まりを防止します。
微粉末や付着性の強い粉体、含水率の高い粉体なども流動化でき、タンク形状も容量の大小は問いません。傾斜角が緩やかなものでも、エアーを送り込めるものであれば問題なく使えます。化学品のブリッジ対策や加工前の樹脂粉末、飼料や肥料、燃焼灰など業界問わず広く採用されています。
粉体のハンドリングはとても難しい分野です。例えば、粒径などのスペック上の数値は満たしていても、表面の粗さが違うので流れやすさが違うなんてことはザラにあります。特に日本製品と海外製品ではその違いが顕著で、価格の安い海外製品に切り替えた途端に詰まりが発生するようになったという現場を数多く見てきました。また温度や湿度などによっても流動性は変わります。その意味では、粉体もそのハンドリング装置も使ってみないと分からないということは多々あります。
当社では「ブローディスク」を実際に使って効果を見ていただけるように無料貸出を積極的に行っています。詰まりのたびに棒で突いて粉を動かすような手間もなくなるので、ぜひお試しいただきたいと思っています。