拡充続くオイルシールの品揃え。他社にあって自社にないものはない

掲載開始日:2016-11-28 00:00:00.0

拡充続くオイルシールの品揃え。他社にあって自社にないものはない 武蔵オイルシール株式会社

 オイルシールやOリング、パッキンをはじめとしたシール部品を手がける武蔵オイルシール工業。自動車関連をはじめとした産業機械の各所で、その製品は活躍しています。同社の最大の特長は、その技術力や開発力を背景としたユーザーニーズへの迅速な対応。そして、ユーザーニーズに応え続ける姿勢は結果として、年々拡充する豊富な製品ラインナップを構築するに至ります。今回はそんな同社に、今注目のオイルシール製品について話を聞きました。

今回紹介する技術と製品

異物噛み込みを防ぎオイルシールを保護!
新開発「エプロンシール」ほか

新開発の「エプロンシール」は、耐摩耗性及び耐薬品性の高い充填剤入りPTFEを使用し耐久性を大幅に向上。加工物・洗浄液など残留物の発生を抑え、オイルシールを保護します。オーダーメイド対応も可能、実用新案登録済みです。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

「他社にあって、自社にないものはない」。
年々拡充を続けるオイルシールのラインナップ。

大阪営業所 所長  中村 知由 氏

 当社は1948年(昭和23年)に創業しました。当初はオイルシールを含め自動車部品販売をメインに行っていましたが、お客様から「こんなオイルシールがほしい!」という要望を受けていると、どうしても対応できないものが出てきます。そこで、『だったら自社で作ろう!』ということでオイルシールの開発、製造を手掛けるようになりました。

 そういった気風が現在でも息づいているからだと思いますが、当社はとかくお客様の声、ユーザーニーズに貪欲です。そしてこの姿勢は営業スタッフも技術スタッフも同じ、というのも大きな特徴かと思います。おかげさまでお客様への対応については、いわゆる「迅速」、あるいは「フットワークが軽い」というご評価をいただいています。

 お客様の声に応え続けていくと、新製品は自然と生まれてきます。もちろんそれは当社の新たなカタログ製品となっていくわけですが、ライナップを拡充する上で当社が心がけているのが、『他社にあって、自社にないものはない!』という事。カタログ刷新に合わせ、ラインナップを増やし続けています。

 つまり、オイルシールを探しているお客様は、いったん当社のカタログさえ見ていただければ、その多くは「必要なものが見つかる」ということになります。もちろん、そこで見つからない場合は、新たに開発させていただきます。

加工物の噛み込み、洗浄液への耐性、残留物の発生を解決。
食品機械などで活用が広がる「エプロンシール」。

(左)洗浄液によってゴムが影響を受けたオイルシールの大気側面
(右)PTFE製のカバーを装着したエプロンシール

 主に食品機械におけるオイルシールの問題解決を目指して開発したのが「エプロンシール」です。

 食品機械などで使用されている従来の形状のオイルシールは、加工物の噛み込みや酸・アルカリ・塩素などの洗浄液の影響を受けることでゴムが劣化し、シール性能を失うことがありました。さらには、オイルシールの溝部分に加工物が残留することにより洗浄が不十分になってしまう問題も抱えていました。

 「エプロンシール」では、一般的なオイルシールにPTFE製のカバーを装着し、加工物との接触面の形状を工夫することで残留物の発生を抑え、さらには洗浄によって残留物を除去しやすい構造としました。加工物がある面の隙間も限りなく少なくなっています。これにより加工物への噛み込み、洗浄液への耐性、残留物の発生という課題を解決することができました。もちろん、従来のオイルシールよりも圧倒的に衛生的で、また耐久性も大幅に向上しています。

 おかげさまで、すでに各所でご活用いただいており、例えばアスファルト遠心分離機の漏れ対策では、アスファルトがオイルシールに直接触れていた為、オイルシールにアスファルトが付着し、オイルシールが破損し漏れを起こしていました。これを、エプロンシールでオイルシールをカバーすることで、漏れを無くすことができました。

 さらには、医薬品乾燥機の回転搬送装置に使用しているオイルシールのケースでは、直接医薬品が触れるため、ばね側に医薬品のカスが蓄積していました。これをエプロンシールで防いでいます。

 これら、従来からある加工物の残留対策としてはもちろん、昨今広がってきている食品工場でのCIP洗浄用のシールとしても活用が広がってきています。さらに今後は、医療、化粧品など高い衛生性が求められる場面でも導入が進んでいくものと考えています。

高温の有機酸・無機酸、アルカリ、ケトン、エステルアルコールなど、
フッ素ゴムで対応できなかった条件にも耐える「FFKMオイルシール」。

FFKMオイルシールの浸漬比較試験(動画)

 Oリングの素材として活用されるパーフルオロエラストマー(FFKM)をオイルシールに応用したのが、「FFKMオイルシール」です。

 従来、化学工場をはじめとして、過酷な条件下ではフッ素オイルシールが使用されていました。しかし、どうしても交換が頻繁に発生し、その工数を鑑みると必ずしも効率的とは言えない状況が数多く発生していました。

 「FFKMオイルシール」を使えば、その交換頻度を大幅に減少させることができます。その寿命はフッ素の約10倍。素材としてFFKMを使うことで、高温の有機酸・無機酸や、アルカリ、ケトン、エステル、アルコール、各種燃料、化学薬品などへの耐性ができました。また、フッ素ゴムで対応できなかった洗浄液などに対しても使用が可能です。適用温度も-20℃~220℃と広範に及びます。

 溶剤に必要な耐性面はもちろん、前述の工数削減の面からもお問い合わせをいただいています。最近ご要望が増えてきた「短納期」についても体制を整えています。

「省エネ」に貢献する「低トルクオイルシール」。
起動時のトルクを抑え、摺動発熱、劣化も低減。

低トルクオイルシールを使うことで、トルクと発熱を低減できる

 「省エネ」というテーマに貢献できるのが「低トルクオイルシール」です。

 近年、機器の省エネルギー化を実現するために低摩擦化を追求するケースが各所で増えているかと思います。オイルシールにおいては、「緊迫力を落とさずに、いかにトルク低減を実現させるか」ということが大きな課題となっていましたが、当社はこれを形状と表面特性の両面からアプローチすることでクリアしました。

 「低トルクオイルシール」をご利用いただくことで、オイルシールの摩擦抵抗による動力損失や摺動発熱を低減でき、機器への負担も減らすことができます。モ―タや減速機メーカなどにおける「消費電力と起動トルクの低減」というテーマに対しても、コストを上げずにトルク値を下げるというアプローチが可能になります。

 今回、3つの製品をご紹介しましたが、それ以外にも当社では様々な特徴をもつオイルシールを取り扱っています。さらには、『こんなシールがほしい』といったご要望にお応えすることも可能です。シールについての課題があれば、ぜひお気軽にお声がけいただければと思います。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

取扱会社

武蔵オイルシール工業株式会社

オイルシール、Oリング、Mリング、オイルレベルゲージ、シールキャップ、油圧機器パッキング、その他工業用ゴム製品の製造販売

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