Vicor 製品カタログ

『BCMシリーズ』は、小型・軽量、高電力密度で高効率の電圧変換比
固定（レギュレーション機能なし）の絶縁型DC-DCコンバータです。

ガルバニック絶縁を備えた小型の高周波DC-DCコンバータであり、
入力電圧を固定の変換比率で降圧。 広い出力電圧・電力範囲に
対応しており、様々な変換比率のものがあります。

ピーク効率は最大98%、電力密度は最大2,870W/in^3、温度グレード
の選択ができます。ご要望の際はお気軽にお問い合わせください。

【特長】
■並列接続で大電力に対応
■出力の直列接続で高電圧を出力
■双方向電圧変換
■小型で費用対効果の高い点で優れる
■低ノイズで過渡応答が速く、非常に高い効率・電力密度を実現

※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。 （詳細を見る）

Vicorの非絶縁型中間バスコンバータ NBM2317 は、22.8 x 17.3 x 7.4mmと
小型なパッケージサイズながら、連続 750W、ピーク時 1kW、
98%の効率で48V と 12V との間の双方向電圧変換を実現します。

NBMは1.7MHzの周波数にてスイッチングを行うため、多数の
ディスクリート部品で構成されている従来の低周波 (数百 kHz)
スイッチングレギュレータの実装スペースに比べ、非常に省スペースになります。

また、出力電圧を狭い変動範囲内に維持しながら、
トランジェント負荷に迅速に応答します (1 マイクロ秒) 。
基本的に外付けフィルタなしでも低ノイズで、
更にホットスワップおよび突入電流制限にも対応しています。

NBM は、48Vおよび12V給電系のどちらにも対応可能な
ソリューションを実現可能とするため、データセンター、オートモーティブなど幅広いアプリケーションに活用いただけます。 （詳細を見る）

『ZVS buckboostシリーズ』（PI37xxシリーズ）は、高効率で入力電圧
範囲が広い、ZVS昇降圧スイッチングレギュレータです。

高性能のゼロ電圧スイッチング（ZVS）回路方式を用いており、クラス
最高レベルの変換効率を実現した高性能のPoL電源。インダクタと最小限
のコンデンサを追加するのみで、昇降圧スイッチングレギュレータを構成
することができます。

入力電圧が定格値上限の値でも、効率が悪化せずに高いスイッチング周波数
で動作するので、変圧比が大きい用途で使うことが可能です。

【特長】
■高速過渡応答
■並列接続可能
■外部周波数同期/インターリーブ機能
■ハイサイド電流検出アンプ内蔵
■入力過電圧/低電圧ロックアウト（OVLO/UVLO）

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ZVS buckスイッチングレギュレータPI33/PI34/PI35xxシリーズは、当社独自のゼロ電圧スイッチング（ZVS）技術を採用しており、98%の高い変換効率を実現しています。高電力密度のSiP（System in Package）で制御回路、電力半導体、その他の部品が高度に集積されており、さまざまな仕様に対応して高効率のPoLレギュレータを構成することができます。定電流モードの動作も可能です。 （詳細を見る）

ナイトスコープ社の自律型セキュリティロボット(ASR)は、さまざまな機能や
特長を備え、観察する際の感度、焦点を合わせる範囲、精度が優れています。

電源はコンパクトで高効率でなくてはならず、冷却によって効率と性能は
大きく影響を受けます。ASRには空気の流れも排気口もないため、同社は
ロボットのアルミニウムの外装をヒートシンクとして利用できる、完全に
伝導冷却のソリューションを探していました。

そこで、Vicorの「DC-DCコンバータモジュール(DCM3623)」を採用。

バッテリの効率や性能、稼働時間の改善に役立ち、また、簡単に拡張できる
スケーラブルな電源モジュールであるため、同社が将来ASRの機能を刷新、
強化した場合にも、容易に対応できます。

【技術的な課題】
■効率、サイズと重量、信頼性

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Kodiak Robotics社の自動運転ソリューション「Kodiak Driver」には、
SensorPodsというモジュール構成のハードウェアシステムが含まれており、
トラックの通常のミラーの位置から周囲を「見る」ために使うセンサーの
ほとんどが、このポッドに集約されています。

センサーの配置は、道路や他の車両、歩行者、潜在的な危険を認識するために
極めて重要で、給電する電源は、厳しい電力要件に対応することに加えて、
配置の自由度を損なわないようにできるだけ小型にしなければなりません。

Vicorの電源モジュールは、この要求に余裕をもって対応可能。「BCM6123」と
「PRMレギュレータ」、「VTMカレントマルチプライヤ」が使われており、
すべて信頼性が高く、高効率で極めて小型のパッケージです。

【技術的な課題】
■信頼性、効率、サイズ

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自由に移動できるロボットであるモバイルロボットは、今日の経済活動で
不可欠の急成長している分野であり、ビジネスのやり方を変えることができます。

エレクトロニクス・コンサルタント業を営むOLogic社は、電気・機械設計、
生産技術のサポートと、ソフトウェア、ファームエア技術を提供し、顧客の
ロボット生産を手助けしてきました。

モバイルロボットのパフォーマンスを最大限に発揮するためには、小型・
軽量の電源が必要です。そこで同社は、高電力密度・高効率で使いやすい、
Vicor社の「ZVS降圧レギュレータ」を採用。

200～300ワットで97％の効率を実現し、極めてコスト効率の高い製品です。

【技術的な課題】
■軽量、スケーラブル、高い効率

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日本の電子機器メーカーであるフカデンは、電源機器やドローンを製造しており、
同社が開発した有線給電システムを利用した、臨時の通信基地局の機能を持つ
ドローンを使えば、災害時にインターネットや携帯電話サービスを提供できます。

有線給電システムを利用したドローンには、1kW～5kWの電力供給が必要ですが、
Vicorの電源モジュールを用いた「UAVソリューション」により、給電電圧を
高くすることで電流を減らして、ケーブルを細く軽くすることができました。

また、重量のある基地局を搭載したドローンを長時間飛ばすには、より多くの
電力が必要ですが、当社の変換比固定コンバータ「BCM」を3つ並列接続して使い、
供給電圧をDC700Vまで上げることにより、さらに細いケーブルを使えるように
したモデルも開発しました。

【技術的な課題】
■高電力密度と重量、高電圧、低EMI

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HIRO社は、エッジマイクロデータセンター(EMDC)による病院の支援に力を
注いでおり、複雑な疾患の発見と治療に役立つAIモデルを、プライバシーを
保護しながら構築するための、高性能で信頼性の高いエッジ環境を開発しています。

同社のEMDC設計をサポートしたハードウェア設計会社であるPCB Design社は、
小型・高効率で温度特性が良いVicorの電源モジュール「DCM」を採用。

当製品は様々な冷却方法に対応でき、電力密度は世界最高レベルです。この
柔軟性のため、再生可能エネルギーの用途にも適しています。

【事例概要】
■採用製品：電源モジュール DCM
■技術的な課題：高電力密度、少ない冷却、高いスケーラビリティ
■効果：様々な冷却方法に対応でき、電力密度は世界最高レベル

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VoltServer社の独自技術であるDigital Electricity(TM)は、スマート
アプリケーションのためのデジタル化と給電設備を簡単に設置する方法です。

送信機は1か所で済みますが、受信機はアクセスが困難な場所に設置される
ことが多いため、コンパクトで頑丈、信頼性が高いことが求められます。

そこで、受信機に当社の「電圧変換比固定DC-DCバスコンバータ」を搭載。

同社の共同創業者からは、「Vicorのコンバータを使うことで、一般的な
コンバータより熱損失が43%も減り、それに伴いヒートシンクのサイズも
小さくできます」とのお声をいただいています。

【事例概要】
■技術的な課題：長期にわたり損失を削減、少ない冷却、高電力密度
■採用製品： 電圧変換比固定DC-DCバスコンバータ

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コロンビア・パワー・テクノロジー社の自律型洋上電源システム(AOPS)は、
波の機械的エネルギーを電力に変換し、洋上の様々なアプリケーションに
貢献しています。

SeaRAYと呼ばれる洋上電源システムは、海の波のエネルギーから10W～
1MWの発電を行うことができます。小電力のシステムを実現するにあたり、
パワーウェイトレシオを高くするために、電力供給ネットワークを極めて
コンパクトにする必要がありました。

Vicorのカスタム電源システムの開発を専門としている設計チームは、当社の
新たな電源モジュールを取り入れることで、SeaRAYの厳しい要件をクリア。

電圧変換比固定バスコンバータ「BCM」とレギュレータモジュール「PRM」を
採用することで、波のエネルギーを効率よく変換して安定した電力を供給する
ことが可能になりました。

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ROV（遠隔操作型潜水機）のグローバルカンパニーであるVideoRay社は、
過酷な水中ミッションに合わせて素早いカスタマイズが可能な製品ラインを
展開しています。

同社のROVはモジュールで構成されているため、システムの機能を変更できる
という特長があります。任務に合わせてシステム構成をカスタマイズしてより
深い水中で運用するためには、高電力密度で変換効率が高い電源が必要でした。

そこで、優れた電力供給ネットワーク（PDN）を、Vicorの高効率で高電力
密度の電源モジュールを組合わせて構成。

ワイヤーが長い場合には、ACを整流した400Vを直接ワイヤーに給電し、また
ワイヤーが短い場合には、ハイボルテージBCMを使用します。

【技術的な課題】
■小型・軽量、高いスケーラビリティ、低EMI

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斗山モビリティイノベーション社は、バッテリーの4～5倍のエネルギー密度を
もつ水素燃料電池パワーパックを製品化し、ドローンの飛行時間を最大2時間
にまで伸ばしました。

高効率と高エネルギー密度の電力供給ネットワーク(PDN)を実現するため、
当社の「PRM昇降圧レギュレータ」と「Vicor ZVS降圧レギュレータ」を採用。

PRMは、水素燃料電池スタックの開回路電圧(OCV)を最大74Vまで入力可能で、
電圧48Vへ調整し安定化し、またローターへ給電する方のPDNは、2つ並列接続
されたPRM昇降圧レギュレータで構成され、ローターに必要な12Aを供給します。

【事例概要】
■技術的な課題：小型、軽量、広い電圧範囲
■採用製品
　・PRM昇降圧レギュレータ
　・Vicor ZVS降圧レギュレータ

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イギリスツーリング選手権におけるハイブリッドシステム導入にあたり、
Delta Motorsport社は、Cosworth Electronics社の支援のもとに、超軽量
かつ高性能なバッテリパックの設計に臨みました。

新しいDC-DCコンバータ電源システムには、Vicorの「DCM3623 絶縁型
DC-DCコンバータ」が4つ搭載されており、バッテリパックの電圧を13.8Vに
安定化して最大92Aを供給可能。

バックアップ用電源にも当社の電源モジュールを採用し、バッテリパックの
電子回路は、60W出力で小型「PI3105 絶縁型DC-DCコンバータ」により給電
されるため、安全システムは車両の電源から切り離されても移動をつづけます。

【事例概要】
■技術的な課題：小型かつ軽量な部品の選択、信頼性、高速な過渡応答
■採用製品：DCM3623／PI3105 絶縁型DC-DCコンバータ

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Dragonfly Pictures社は、決められた場所でホバリングができる新しい
カテゴリーの有線ドローンを開発しました。

電力供給ネットワーク(PDN)は、Vicorの薄型であるVIAパッケージの
ハイボルテージBCM4144(4.35 x 1.4 x 0.37in)で構成されており、
UMAR有線ドローンの内部で、高効率で800Vから50Vに電圧変換。

ローター間で電力を共有して冗長性を高め、BCM内部に組み込まれた
フィルターの効果と合わせて、EMIノイズを非常に小さくできます。

【事例概要】
■技術的な課題：電力密度と重量、高電圧、低EMI
■効果
・8つの独立したローターへ電力を供給
・ローター間で電力を共有して冗長性を高める

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CCell Renewables社は、サンゴの復元と拡大の事業を手掛けることで、
海外の浸食を防止し海洋生体系を保つことをミッションとする企業です。

同社が運用するサンゴ礁育成システムは、海水を電気分解し、電極である
大きな鋼製フレームの上に炭酸カルシウム(石灰岩)を堆積させ、新しい
サンゴ礁の土台を作ります。しかし電気分解処理の速度は、処理速度が
遅すぎると石灰岩が成長せず、早すぎると脆い組成になってしまいます。

そこで、VIcorのFactorized Power Architecture(FPA)技術を活用。

当技術は、電圧変換比固定を調整するモジュール(PRM)と電圧変換・絶縁の
ためのモジュール(VTM)で構成されており、この2つを組合わせることで、
絶縁型DC-DCコンバータの機能を提供します。

【技術的な課題】
■非常に広い入力電圧範囲、長い電力供給距離、正確な電圧レギュレーション

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Phasor社のミッションは、ネットワーク接続の問題を解決し、航空、海事、
防衛などのアプリケーションで信頼性の高い衛星通信を実現することです。

同社のアンテナには、低電圧・大電流をASICに給電するという課題があり、
Vicorは電源電圧48Vを直接1.5Vに変換して、65Aまたは80Aの大電流給電
ソリューションを提供。

当社のFactorized Power Architecture（FPA）技術は、電圧調整と
電圧変換・絶縁機能を別々のコンバータに分割することで、各機能の
最適化を実現しています。

【事例概要】
■技術的な課題：高電力密度、薄型形状、熱管理
■提供内容：電源電圧48Vを直接1.5Vに変換して、65Aまたは80Aの
　大電流給電ソリューションを提供

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WiBoticのワイヤレス充電ステーション TR-110のRFトランスミッターには、
Vicorの「48V PRM 昇降圧レギュレータ」が組み込まれています。

ロボットや無人搬送車に搭載されているRFレシーバーへワイヤレスで給電し、
当製品はAC-DC電源から48Vを受けて、この電圧を20V～55Vの範囲で必要な
電圧値に調整して出力。

広い範囲の負荷インピーダンスに対して高効率の電力変換ができ、出力電力が
低いときでもあっても変換効率の大幅な低下がなく、「フル充電モード」と
「トリクル充電モード」の両方の運転に対応可能です。

【技術的な課題】
■ワイヤレス伝送の互換性
■小型かつ軽量な部品の選択
■さまざまな入力電力範囲へ対応

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Ampaire社は、かさばる“シルバーボックス”の電源を使う代わりにVicorの
電源モジュールを用いることで、優れたスケーラブルなソリューションを
採用することができました。

当社は、防衛・宇宙向けに品質グレードと信頼性の高い製品を長年生産
してきたため、規制の厳しい航空機産業分野で部品の検証と認証サイクルの
簡素化が可能。

電圧変換とレギュレーション(電圧調整)の機能を分けて2ステージ構成にし、
電圧変換比固定バスコンバータ(BCM)を用いて高電圧バッテリーを絶縁・
降圧し、この出力を次段の低電圧DC-DCコンバータにより28Vに調整します。

【技術的な課題】
■小型かつ軽量な部品の選択
■広い入力電圧範囲のDC-DCコンバータ
■高い効率と放熱の簡素化

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