磁石およびメタルスリーブの遠心力解析 その2

近年、電気自動車や家電製品に用いられるモータの回転数は上昇傾向にあります。高回転によりロータには大きな遠心力が発生、永久磁石の破損や飛散を防ぐ対策が必要となります。これらに適したメタルスリーブをご提案します。

1【ロータの保護カバー用メタルスリーブ】

永久磁石が破損した際の飛散防止対策として、非磁性金属の薄肉シームレスパイプでロータ部を保護します。薄肉化により磁力損失を最小限に抑え、かつ軽量化や磁石～コイル間の距離短縮も可能となります
※厚み：ｔ0.05～0.3ｍｍ
※材料：SUS316L、SUS305

2【ロータの補強用メタルスリーブ】

永久磁石の補強対策として、非磁性金属のシームレスパイプを永久磁石に圧入、遠心力による破損を防ぎます。多種の金属が選択可能であり、他工法と比較しても低コストを実現します
※厚み：ｔ0.30～3.0ｍｍ
※材料：SUS316L、ニッケル合金、チタン合金

☆1，2の詳細については、カタログ欄の資料をご覧下さい
☆カタログ欄「開発事例」にあるβチタンとSUS316Lのサンプルを進呈いたします！ご希望の方はお問合せフォームよりご連絡下さい （詳細を見る）

当技術資料では、高速モーターのローター補強カバーとして、メタルスリーブを用いた場合の特長や製造可能仕様を掲載しています。

10万ｒｐｍ以上の高速回転仕様のモーターにおいて、遠心力による磁石の破損を防止するための対策として、ｔ0.30～ｔ3.0ｍｍの非磁性金属の
スリーブを永久磁石に圧入してご使用いただく想定です。
圧入時に永久磁石には圧縮応力が発生しますので、遠心力による引張応力を相殺することが可能になります。

※詳しくは、PDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問合せ下さい。

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近年、電気自動車や家電製品用モータは高速化へ、ドローン用モータは大径化が進んでおり、ロータには今まで以上に大きな遠心力が発生します。
遠心力による永久磁石の飛散防止対策として、非磁性金属の薄肉シームレスパイプでロータ部を保護することを提案します

【特長】
■深絞り・しごき加工により、高精度・高強度なｔ0.05mmの薄肉・シームレスを実現しています

■保護カバーの薄肉化により、ロータの軽量化、コイルと磁石間のエアギャップを小さくすることが可能となり、モータ出力の向上に繋がります

■深絞り・しごき加工時の加工硬化の作用により、メタルスリーブは高い機械強度を示します

　※引張強度
　SUS316L絞り・しごき管：900～1,000MPa
　βチタン　　　　　　　 ：1,200～1,500MPa（開発品）

■トランスファープレス機により生産性が向上、コスト低減に貢献します
※専用トランスファープレス機についての詳細は下記URL★よりご覧ください
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