自動車工場の主なにおいの発生源は塗装工程の臭気です。
今回の事例での臭気対策ポイントは以下のようでした。
★臭気対策事例のポイント★
1.においの質:有機溶剤臭(塗装工程の排気)
2.排気風量が大きく、脱臭装置の導入コストが高くなる
3.工場周辺で苦情が発生しており、早急に解決しなければならい
4.排気口や臭気漏洩箇所が多くあり、どこから臭気対策を行ったらよいのかわからない
5.塗装工程によって臭気の強さが変動する(色換え時にシンナー臭がする)
自動車工場からの排気で苦情になりやすいのが塗装の排気です。しかし一般的に風量が大きい場合が多く、適切な脱臭装置を選定できない場合があります。今回のケースでも塗装排気ラインが数十カ所と多いため、臭気対策コンサルテーションを通して、臭気対策を行うべき排気口の順位付けから行いました。
排気風量:1,000m3/min×17ライン
★臭気対策の流れ
ヒアリング→臭気対策コンサルテーション→臭気対策の優先順位決定→脱臭装置(消臭剤噴霧装置)の導入テスト→脱臭装置(消臭剤噴霧装置)導入→苦情解決
基本情報■臭気対策事例■自動車工場の塗装ライン臭気対策(日本)
●第1ステップ:臭気対策コンサルテーション
排気口が多いため、まずは臭気対策コンサルテーションを実施。
対策を行う排気口の臭気レベルを順位付け、また排気される臭気をどれだけ低減できれば工場周囲への臭気拡散エリアを小さくできるのかを調査。その結果、周辺への影響度が高い上位10ラインへの対策を提案致しました。
●第2ステップ:脱臭装置の導入
対策をする排気口を絞り込んだとは言え、対策を行うのは10ライン。同時に対策を行うために今回は消臭剤マイクロゲルスプレーシステムを提案しました。
このスプレーシステムは、ユニット1つで複数の対象ラインに対応することができるため、イニシャルコストも他の脱臭装置より安価に抑えることが可能です。また塗装の色換え時でシンナーを使用した際に最も臭気が強くなるため、「色換え時」、「通常の塗装時」、「停止時」とそれぞれの状況に合わせて噴霧するノズル数を3段階で制御し、ランニングコストを抑えることにも成功。
高いコストメリットが得られるということと、これまでのマイクロゲルの実績から十分な脱臭効果が期待できるということが認められ、装置の導入が決定しました。
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 | お問い合わせください |
型番・ブランド名 | 臭気対策コンサルテーション |
用途/実績例 | 日本国内の大手自動車工場、大手自動車工場のグループ企業、海外の自動車工場など |
詳細情報■臭気対策事例■自動車工場の塗装ライン臭気対策(日本)
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消臭剤マイクロゲル噴霧用タンク
消臭剤マイクロゲルを噴霧するための噴霧ユニットです。消臭剤の場合、噴霧ユニット1基で多くの排気ラインをカバー可能。
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臭気濃度の比較
脱臭装置導入前と導入後の臭気濃度の比較です。脱臭効率が80%前後確保されていることがわかります。
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臭気拡散状況のイメージ図
臭気対策コンサルテーションでは臭気の拡散がどのように広がっているか専用ソフトを用いてシミュレーションを行い、図示します。これにより臭気苦情が発生しているエリアのみ対策することも可能です。
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