株式会社MTI.Network 【事例】高精度リバースエンジニアリング(単純形状ワーク)
- 最終更新日:2020-05-12 16:07:25.0
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リバースエンジニアリングのための点群データを取得する方法として一般的には3DレーザスキャナやX線CT装置が使用されますが、どれだけ精度の高い装置を使用してもデータの取得時に±0.05~0.1mm程度の誤差が発生します。初めから誤差のあるスキャンデータをベースにしているため、再現性の高いリバースエンジニアリングを行うのは不可能に近いと言えます。
再現性を高めるためにノギスやマイクロメータによる実測値を入れてCAD図面を補正する方法もありますが、スモールツールでは測定できる形状や寸法精度に限界があります。
弊社では三次元測定機や形状測定機等の高精度測定機を用いた計測サービスを長年提供しており、高い計測技術を活かした高精度なリバースエンジニアリングを実施することが可能です。今回のブログでは形状が単純なワークについての高精度なリバースエンジニアリングの手法をご紹介します。
基本情報【事例】高精度リバースエンジニアリング(単純形状ワーク)
作業手順は下記の通りです。
【手順1】
3Dレーザスキャナを用いてワークの形状の点群データを取得。
【手順2】
モデリングソフトを使用してポリゴンデータを作製。
【手順3】
三次元測定機による寸法測定を実施。
【手順4】
手順2のポリゴンデータから断面形状を抽出し、手順3の精密測定データを使用して3DCAD化。
【手順5】
三次元測定機にてワーク表面の座標をいくつか取得し、手順4で作製したCADデータとの比較を実施。(※CAT1000Sを使用)
本事例では±0.008mm以下の誤差の範囲内でリバースエンジニアリングを行うことができました。三次元測定機の測定誤差が±数μm程度ですので、モデリングしたCADデータの実物サンプルに対する再現性は、理論的には±数μm程度の誤差におさめることが可能となります。(ただし、精密測定⇒CAD補正ができない箇所は通常の誤差のままとなります。)
高精度なリバースエンジニアリングは再現性が良い反面、通常よりも余分な工数がかかりますので、要求精度の高い形状部分のみに絞って実施することも可能です。
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※内容・数量によって納期が変動しますので、お気軽にお問い合わせください。 |
用途/実績例 | 使用設備・ソフトウェアは下記の通りです。 ■3Dレーザスキャナ(ニコン製:MMDx50) ■三次元測定機(ミツトヨ製:Crysta-Apex S9168) ■リバースエンジニアリング用3Dモデリングソフト(3D Systems社製:Geomagic Design X) ■3DCADソフト(Dassault Systèmes社製:SOLIDWORKS) ■自由曲面評価ソフト(ミツトヨ製:CAT1000S) |
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