株式会社MTI.Network 【事例】3Dスキャンデータを基にしたリバースエンジニアリング
- 最終更新日:2020-05-12 15:49:41.0
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リバースエンジニアリングの手法にも色々ありますが、その選択の仕方でアウトプットされるデータも異なるため、データの使用目的や要求精度に合わせた最適な手法を選択する必要があります。
3Dスキャンデータをベースにしてリバースエンジニアリングを行った2つの方法について、その手順と特徴をご紹介します。
<断面の輪郭形状を基にしたリバースエンジニアリング>
【手順1】
レーザスキャナによる形状データ(点群データ)の取得。
【手順2】
ポリゴン化及びメッシュの修正。
【手順3】
3Dモデリングソフトと3DCADソフトを用いてモデリングを実施。基準とする面に断面のスケッチを作成し、押し出しや回転等の機能を使ってソリッド形状を生成。
<表面形状を基にしたリバースエンジニアリング>
【手順1】
レーザスキャナによる形状データ(点群データ)の取得。
【手順2】
ポリゴン化及びメッシュの修正。
【手順3】
3Dモデリングソフトと3DCADソフトを用いてモデリングを実施。表面形状にメッシュフィットしたサーフェスを作る作業を全ての面に対して行うことでソリッド形状を生成。
基本情報【事例】3Dスキャンデータを基にしたリバースエンジニアリング
断面の輪郭形状を基にしたリバースエンジニアリングでは、幾何学的な形状でモデリングされているため、歪みや反りを持つ実サンプル(スキャンデータ)との誤差が大きくなりました。
一方、断面の輪郭形状を基にしたリバースエンジニアリングでは、実サンプルの変形したままのサーフェスで全ての面が構成されているため、スキャンデータとの誤差が比較的少なくなりました。
スキャンデータを忠実に再現するためには外形面のサーフェスを基にしたリバースエンジニアリングが適しており、作製した3Dデータに後から修正を加える場合には断面の輪郭形状を基にしたリバースエンジニアリングが適していると言えます。
今回はスキャンデータのみをベースにしておりますが、そもそも非接触タイプのレーザスキャナで取得した点群データには大きな誤差が含まれておりますので、実サンプルの形状をより正確に再現するためには精度の良い接触式の測定機を用いる必要があります。
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用途/実績例 | 使用設備・ソフトウェアは下記の通りです。 ■レーザスキャナ(ニコン製:MMDx50) ■リバースエンジニアリング用3Dモデリングソフト(3D Systems社製:Geomagic Design X) ■3DCADソフト(Dassault Systèmes社製:SOLIDWORKS) |
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