バネ成形後には必ず熱処理を行い、残留応力を取り除きます
バネ材を加工すると、材料内部に残留応力(加工ひずみ)が生じます。
この残留応力を放っておくと、スプリングバックという形で悪さをします。
バネが加工前の形状に戻ろうとして、時間経過とともに少しずつ変形してしまうのです。
こうしたトラブルを避けるため、バネ成形後には必ず応力除去の熱処理を施します。
熱処理温度は高い方が、残留応力はよく除去されます。
しかし、バネ材は450度(※)を超えた熱が加わると、急激に強度が下がるという特性があります。
そのため、バネの応力除去の熱処理は、200度~450度の比較的低温で行われます。
この熱処理を「低温焼き鈍し(ていおんやきなまし)」と言います。
ピアノ線など鉄系の材料は、低温焼き鈍しによって材料表面に酸化鉄被膜が生成され、その色は熱処理温度が上がるにつれて、茶色~深い青色(写真)に変化します。
この青い色味から、低温焼き鈍しはブルーイング処理と呼ばれることもあります。
ただし、ステンレス鋼の場合は熱処理しても色の変化がほとんど無いため、バネ全般に対する熱処理の表現として、”ブルーイング”はあまり適切でないように思います。
基本情報バネの熱処理 低温焼き鈍し ブルーイング
(※450度は鋼の強度の分岐点になる温度で、再結晶温度と呼ばれます)
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