株式会社大同分析リサーチ 【分析事例】SUS316製伝熱管損傷調査
- 最終更新日:2022-12-13 11:48:15.0
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当社で行った、電気炉ダスト還元設備の熱交換装置部品のSUS316製伝熱管
管板損傷調査事例をご紹介いたします。
管板溶接ビード周辺に見られる割れ、典型的な貫粒型応力腐食割れの特長を
有するミクロ組織が観察されました。
付着ダストの湿式化学成分から15%の塩素分、8~9%の水分含有が判明。
SUS316を使用する場合は、応力除去焼きなましによる残留応力の低減などと
いった対策が必要という結果でした。
【調査結果】
■典型的な貫粒型応力腐食割れの特徴を有するミクロ組織が観察された
■割れ起点部は孔食を起点とする粒界型応力腐食割れ
■割れ進展部は擬へき開状割れ破面が認められた
■空気入口側が割れがはげしく、温度が高い部分では割れの発生なし
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基本情報【分析事例】SUS316製伝熱管損傷調査
【対策】
■SUS316を使用する場合は、応力除去焼きなましによる残留応力の低減が必要
■使用温度が100~150℃と低いため、フェライト系ステンレス鋼の採用を検討
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用途/実績例 | 【実績例】 ■SUS316製伝熱管の管板損傷調査 ※詳しくは関連リンクをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。 |
取扱企業【分析事例】SUS316製伝熱管損傷調査
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【事業内容】 ◆無機分析 (鉄鋼、非鉄金属、耐火物、セラミックス等) ◆有機分析(樹脂、ゴム、油脂等);高分子化合物の特定、解析、成分分析 ◆物理測定;極表層の表面分析、構造解析*走査型電子顕微鏡、EPMA、X線回折、オージェ電子分光分析装置を装備 ◆材料評価(金属、セラミックス、複合材等の機械特性、高温特性、疲労特性を評価) 1)欠陥調査→ X線透過試験 2)腐食試験→残留応力、各種耐食性試験、熱分析、非破壊検査 3)一般的な室温・高温条件での機械試験・熱処理 4)高温材料特性(熱膨脹・連続冷却変態・高温ヤング率・クリープ疲労試験)、熱特性試験(示差熱分析) 5)磁気特性(電気抵抗・透磁率・B‐H特性試験) 6)粉体試料試験(粒度・密度・気孔率測定) ◆EVモーターの分解調査;部品の取り出しから材料分析まで ◆技術開発調査用の実験試料作成;鉄鋼、Ti合金、超合金、次世代金属材料の溶製・分析試験・金属物性試験 ◆環境分析;土壌、産業廃棄物、水質分析・粉塵測定、作業環境測定
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