超硬合金が実現する耐摩耗ソリューション! 冨士ダイスの取り組み

掲載開始日:2012-11-12 00:00:00.0

とにかく硬い!超硬合金が実現する耐摩耗ソリューション 超硬耐摩耗工具シェアナンバーワン! 冨士ダイスの取組み

WC(タングステンカーバイド)とCo(コバルト)やNi(ニッケル)などのバインダー、微量の添加物を混合して粉末冶金法で作る“超硬合金”。その名の通り高硬度と高ヤング率が特徴で、摩耗しにくく長寿命、主に精密金型や精密工具として使われています。
そんななか、超硬合金を使った金型、耐摩耗工具でナンバーワンシェアの冨士ダイス(東京都大田区、木下 徳彦 社長)は、長年培ってきた超硬合金や粉末冶金の技術を活かし、工具だけではなく超硬合金の枠を超えた新たな可能性にチャレンジするための取り組みをスタートさせました。
粉末調整から合金製造、工具加工、部品製造まで超硬合金に関わるすべてを手掛ける同社に話を聞きました。

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  • 今回紹介する技術・製品

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    超硬耐摩耗工具シェア30%の冨士ダイスから、超硬合金総合カタログを無料プレゼント!超硬合金でできたダイスやロール、抜き・絞り金型、粉末成形金型などを多数掲載。さらに、超硬合金を加工するための放電加工用銅タン電極やダイヤモンド工具なども充実しています。

超硬合金を使った工具・金型で国内シェアナンバーワン!
原料粉末のブレンドから超硬合金製造、工具・金型・部品加工まで一貫して自社開発・製造

橋本 克己 常務取締役 生産開発本部長

橋本 克己 常務取締役 生産開発本部長

超硬工具の市場規模は約3000億円と言われますが、その75%がドリルやバイトなどの切削工具で占められています。当社が扱っている超硬合金を使った耐摩耐食工具市場は約12%、360億円程度で、非常にニッチな市場です。
当社は創業から60年以上にわたって金型を中心とした超硬耐摩耗工具に経営資源を注ぎ、現在は30%以上のシェアを持つナンバーワン企業にまで成長することができました。

お客様のニーズを先取りした、スピーディーな材種開発

当社は直販体制をとっています。
お客様の要求を営業員が直接お聞きして、求められるものをそのまま作るだけでなく、当社の持つノウハウを提供して、より高いご満足をいただける製品づくりを目指しています。

超硬合金は、WC(タングステンカーバイド)とCo(コバルト)やNi(ニッケル)などのバインダー、微量の添加物を混合した金属粉末をプレス加工した後、高温で真空焼結して製造しますが、その特性はWCの粒径やバインダー量などによって大きく変化します。
お客様のニーズに最適な超硬合金をスピーディーに開発するためには、粉末調整方法から合金製造方法、評価まで一貫して担当する研究開発部門と、実際に製品をつくる製造部門が密接に連携している必要があります。そういう意味では超硬合金に関するすべてを自社で手掛けているという総合力とノウハウの蓄積が当社の強みといえます。

最近は特にWC粒径の小さな超硬の開発に力を入れ、産官学の共同開発で粒径200nmの量産化を実現しました。これは『フジロイSシリーズ』として40種類以上ある標準材料のラインナップに新たに加わっています。

粉末から調整、開発した超硬合金
(組織拡大写真)

粉末から調整、開発した超硬合金(組織拡大写真)

鍛造金型

鍛造金型

光学レンズ金型や缶器用プレス金型など高精度量産品に最適!
お客様にあわせたオーダーメイド金型を提供

コーティング工具

コーティング工具

レンズ金型

レンズ金型

精密ゲージ

精密ゲージ

主力事業の金型製造部門は、光学レンズ用金型や製缶用のプレス金型、マグネット用金型や自動車部品用の精密鍛造金型など、通常の鋼金型では対応できないような超高精度やナノレベルの鏡面仕上げ、高強度や耐摩耗性などの高い品質要求にお応えしており、当社もお客様とともに成長しながら、品質向上のためにさまざまな提案をしています。
また金型の摩耗や焼付きで困っている、加工プロセスを変更して工程を短縮したい、大量生産品の品質安定とコストダウンをしたいなどの対策にも超硬合金製の金型は最適です。

とは言え、これらの金型は基本的にお客様の仕様ごとに一品一様で作られるオーダーメイド品のため、当社の生産体制は典型的な多品種少量生産です。あえて生産性の面で不利な生産体制をとりながらも、お客様が抱えている問題に対して真摯にきめ細かく対応していくことが当社の使命だと考えています。
当社では営業担当と技術担当、場合によっては生産部門の担当者が一緒にお客様を訪問して、お客様の真のニーズを生販技の3部門で共有します。金型を納入したらそれで終わりではなく、最終製品のラインオフまでフォローすることで、お客様の最適な製品づくりをサポートしています。
また製造業の海外進出が増えるなか、当社ではタイとインドネシアに現地生産法人を設置していますが、今後も積極的に海外展開を進める予定です。海外のお客様にも国内と同等の品質の製品を供給できる環境をこれからも整備していきます。

技術ニーズを先取りした新組織が誕生!「ソリューションビジネス」をさらに加速

近年、当社のユーザーは従来の主力だった基幹産業から、エレクトロニクスや医療用機器など技術トレンドが異なる分野へと広がりを見せてきました。そこで顧客企業が抱える技術的課題や潜在的ニーズを解決する組織として7月に「開発センター」を立ち上げました。
当社が持つ粉末冶金技術が活かせる事業領域やその可能性を鋭意研究し、積極的にチャレンジしていきます。
当社にとってはお客様からいただく相談や意見、アイデアが最も重要な資産です。
材料から製品の製造、販売まで一貫して行っている強みを活かし、既存のアイデアや考え方に捉われず、あらゆる可能性に挑戦していきたいと思っています。

生産開発本部 開発センター 左から篠宮 護 開発センター長、春日井 雅登 主査

生産開発本部 開発センター
左から篠宮 護 開発センター長、
春日井 雅登 主査

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

取扱会社

冨士ダイス株式会社

 冨士ダイスは、超硬合金を主とする耐摩耗工具や金型を製造し、  幅広い産業分野に提供しています。  高精度で長寿命なFUJILLOYの工具・金型は、鉄鋼をはじめとする  基幹産業、輸送用機器、非鉄金属、光学機器、家電製品、医療機器など、  さまざまなモノづくりを支えています。  創業70余周年で培ってきた材料開発力と生産技術力で、  未来に貢献できるよう、私たちは邁進し続けます。

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