切削工具の管理はここまで楽に！「自動精度測定」×「在庫最適化」

　ZOLLER（ツォラー）社の創業はドイツ、1945年に遡ります。金属加工で使用される切削工具の測定機やツールプリセッター、工具管理ソフトの分野でオンリーワンの製品を数多く展開し、長年にわたって業界をリードしてきました。

　ツールプリセッターや測定機は、欧米の自動車メーカーなどを中心に世界中で30,000台以上の導入実績があり、インドなどの新興工業国では「ZOLLER」が工具測定機の代名詞となるほどに普及、浸透しています。

　昨今、IoTやインダストリー4.0という言葉が製造業界のいたるところで話題になっていますが「具体的に何をすればいいかわからない」「独自で進めているが、方向性が正しいのか疑問」「そもそもどんなものかイメージできない」という方は多いのではないでしょうか？

　「切削加工現場の生産性向上」を理念に、それぞれの時代の要請に即した製品を展開してきた当社では、それらの声に対する１つの解答を導き出しました。今、世界中で導入が進んでいる「切削工具管理の次世代ソリューション」です。

　「切削加工現場の生産性向上」を掲げる当社がIoTで提供するもの。それは工具管理の最適化です。

　金属加工の現場には「ムダな工具在庫」が必ず発生します。工具在庫が枯渇し、生産ラインがストップしないよう余分に発注をかけてしまうことが原因です。さらには不足分の発注の際にも、在庫管理が甘いために、さらに余分に注文してしまいます。

また、設計と加工は離れた場所で行うことが多いので、設計者が現場の工具在庫を把握するのが難しいという問題もあります。これは、図面で指定された工具が現場に無く設備を稼働できない、もしくは作業者の判断で異なる工具を使用し結果手戻りとなる、といったムダにつながる遠因でもあります。

　これらが積み重なって多大な損失となっていることは、現場に関係する多くの方に共感いただけることかと思います。さらには、それらが解決できれば、生産性は確実に、そして飛躍的に向上することも想像に難くないはずです。当社は、それができます。

　『ツォラー ツールマネジメントソューション』は、会社全体で保有する工具を一括して一つのデータベースで管理します。これにより、たとえ設計と加工が異なる国で行われる場合であっても、設計者は現場の工具在庫を把握したうえで図面を引くことができます。加えて、工具の所在や欠け・摩耗の状態、組合せるツールホルダなど工具まわりの重要な情報も合わせて管理できるので、工具選定、発注の効率は大幅に上がり、倉庫で眠る在庫を減らすことができます。

　加工精度への要求が日々高くなる中で、切削工具の寸法精度にはそれ以上のものが求められるようになってきました。一方で、寸法精度を測定できる「熟練の職人」は世界中を見回しても希少です。日本でも「熟練の職人」の減少、不足は切実な問題かと思います。

　「熟練の職人でなくても、切削工具の精度を測定できる。しかも効率的に」。この課題を解決するのが、全自動の工具測定機『ジーニアス3』です。従来、工具の測定は手作業で行うことが当たり前でしたが、『ジーニアス3』なら工具をセットしてボタンを押すだけで、誤差１ミクロン以内の高精度な測定が可能です。初めての方でもすぐに操作をマスターできます。しかも、測定にかかる時間は数秒なので、手作業に比べて大幅な効率アップは間違いありません。もちろん、測定したデータはデータベースに自動的に蓄積されていきます。

　最近では、工具メーカーだけでなくエンドユーザーでも工具の測定をする企業が増えてきています。測定する人を選ばない『ジーニアス3』は、そういった企業にもピッタリの製品です。

　当社の製品は常に時代の要請に応える形で進化を続けてきました。現場をつなぐ工具管理システムや全自動の工具測定機は、まさにその結晶といえます。

　IoT、インダストリー4.0の概念の普及と、その実績の積み重ねを通じて、ものづくりの世界は次のステージへ歩みを進めることになります。スマートフォンやタブレット端末のボタンをタップするだけで、自動化された工場に発注がかかり、人の手を介することなく製造され、発注者の手もとに製品が届く。そんな未来も見えてきました。

　それを実現するためには、業界や分野を超えてのシステム構築や、細かい部分での規格、ルールの統合、刷り合わせが必要となってきますが、当社では既に工作機械メーカーとの連携もスタートしています。今後、この動きはさらに加速していくでしょう。

　当社は切削加工の生産性を追求するスペシャリストとして、今後もお客様のビジネスを革新する製品を送り出していきます。もし今、切削加工での課題を抱えていらっしゃるのであれば、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。