立体映像注視時における調節と輻輳の同時計測
2009年冬に上映された映画「AVATAR」の記録的大ヒットを筆頭に,2010年現在,数々の立体映画が上映され,今まさに「3D元年」と呼ばれる時代を迎えた.各家電メーカーからも立体テレビが次々と売り出され,一般の人々が気軽に立体映像を楽しめるようにもなってきた.しかしながら,立体映像を見続けることによる身体への影響,例えば,視力低下や眼精疲労,頭痛,吐き気などが懸念されている.
このような諸症状の原因は,個人差も大きく,まだ十分に解明されていないのが現状である[1-5].
基本情報名古屋大学宮尾研究室3D関連文献集 立体映像注視時における調節
【特徴】
○被験者:年健常者の男女7名(裸眼1名,ソフトコンタクトレンズ矯正6名)を対象とした
○実験方法:球体が10秒周期で遠近運動するCGを用いた映像(図3)を,①円偏光,②液晶シャッター,の二つ立体視
○実験で用いた球体の映像:オリンパスビジュアルコミュニケーションズ㈱の商標(POWER3D)であり,球体の遠近に合わせてカメラの輻輳角も変えて,奥行き方向の距離に応じた輻輳で撮影した複数の映像を組み合せて作られた極めて自然観に近い映像となっている.
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