オテック株式会社
最終更新日:2021-12-14 16:03:31.0
超鏡面クラックフリーロールチラシ
基本情報超鏡面クラックフリーロールチラシ
硬質クロムめっき表面を鏡面仕上げしたのに クラックが転写して困っていませんか?
硬質クロムめっきはHV750~900と優れた硬度を持つめっきですが、
その特長として皮膜中にクラック(微細なひび割れ)が存在するため、
どれだけ表面を鏡面に仕上げてもクラックが製品へ転写してしまう
という問題がありました。
当社ではクロアモールというマイクロクラックのないクロムめっきを
開発していましたが、膜厚が5μまでしか施工できないため、今まで
鏡面ロールへの応用ができていませんでした。
しかし今回、鏡面ロールの上にクラックの無いめっきを2層目として
加工することでそれらの問題を解決する『超鏡面クラックフリーロール』を
開発しました。
【特長】
■Ry0.05以下の超鏡面クラックフリーの実現
■硬質クロムめっきの約1.5倍の硬度を持つため、
優れた耐摩耗性により傷が入りにくい
■マイクロクラックフリーにより優れた耐食性を発揮
■熱処理による硬度の低下が少ない
クラックの転写を抑制し品質改善!『超鏡面クラックフリーロール』
硬質クロムめっきはHV750~900と優れた硬度を持つめっきですが、その特徴として皮膜にクラック(微細なひび割れ)が存在するため、どれだけ表面を鏡面に仕上げてもクラックが製品へ転写してしまうという問題がありました。
当社では従来よりクロアモールというノンクラッククロムめっきの技術を有しています。硬度も200℃~600℃の熱処理を行う事で最高HV1800まで達し、ノンクラックのため耐食性にも優れた皮膜です。ただし膜厚が5μまでと薄膜での施工しかできないためこれまで鏡面ロールへの応用ができていませんでした。
しかし今回、特殊な2層構造を形成することでそれらの問題を解決する『超鏡面クラックフリーロール』を開発しました。
【特長と効果】
■Ry0.05以下の超鏡面クラックフリーが実現出来ます。
■クロアモールが最表層にあるため、硬度は硬質クロムめっきの約1.5倍のHV1200程度を有し、優れた耐摩耗性により傷が入りにくくなります。
■クラックフリーにより耐食性に優れ、ロール表面への樹脂堆積も軽減。防汚性や非汚染性を高める効果も期待出来ます。
※詳しくはお気軽にお問合せ下さい。 (詳細を見る)
豆知識「装飾用クロムめっきと工業用クロムめっきって何が違うの?」
クロムめっきは光沢のあるシルバー色の見た目が美しく、耐久性にも優れためっきであり私たちの身の回りにもクロムめっきをした製品がたくさんあります。水道の蛇口やアクセサリー類、車やバイクや自転車の部品・・・挙げればきりがないほどありとあらゆるものにクロムめっきは使用されています。
ただそのクロムめっきですが大きく分けると二つに分けられます。「装飾用クロムめっき」と「工業用クロムめっき」です。
装飾用クロムめっき主な目的は見た目の良さと耐食性であり、通常0.1~0.5μm程度です。下地にニッケルめっき、もしくは銅~ニッケルめっきを施した上に施工します。先に挙げた私たちが日常目にしているクロムめっきはほとんどがこの装飾用クロムめっきの方になります。
一方、工業用クロムめっきの目的は耐食性の他、耐摩耗性や耐傷性であり10μm程度から厚い場合には200μm程度施工します。クロムめっきの持つ硬さや滑りの良さを活かしシリンダーやピストン、金型、ロールや機械部品等の摺動部や可動部の部品に広く使われています。外観の良さを求めるものではないため特に耐食性を上げたい場合等を除いて直接素材に施工する場合が多いです。 (詳細を見る)
豆知識「クロムめっきしても錆びるのは何故?」
これはクロムめっき表面にマイクロクラックと呼ばれる目では見えないひび割れがあることに起因しています。
マイクロクラックはめっき皮膜の中で繋がっており、それをたどると表面から母材までつながっている場合があります。
そのため湿気が多く結露しやすい環境や腐食性の強いガスが出る環境にさらされているとマイクロクラックから腐食因子が侵入し、クロムめっきをしている母材に腐食が始まります。
その結果、品物表面に錆がでてきたり、腐食によりクロムめっきが浮いてきて最終的には剥離する現象に繋がります。
対策としては腐食しやすい環境でロールを使用する際は、母材をステンレスにすることが多いのですが、鉄やアルミの場合はニッケル+クロムめっきやダブルめっきという方法もあります。
対策1
ニッケルクロムと呼ばれています。下地にニッケルめっき、ニッケルめっきの上にクロムめっきをすることによりマイクロクラック起因の腐食を防止します。
対策2
クロムめっきを2層に分けて処理する方法です。クロムめっきの施工を1層目、2層目と分けて行うことで母材に到達するマイクロクラックの数が減り、マイクロクラック起因の腐食を防ぐ効果が期待できます。 (詳細を見る)
豆知識「ピット、ピンホールって何?」
ピット、ピンホールという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
どちらもめっき皮膜表面に穴ができる欠陥なのですがその違いは何なのでしょうか?
まずピットは穴が母材まで到達していないものを指します。
それに対してピンホールは穴が母材まで到達しているものを指します。
ピットはたちまち腐食に繋がる可能性は低いですが、ピンホールは穴から腐食因子が入り母材が腐食し、錆が発生するリスクが高まります。
わかりやすく説明するとこういった感じとなります。
次に何故ピットやピンホールが発生するのでしょうか?
発生原因を大きく分けると2種類あります。
・ごみ付着や水素ガス気泡などめっき時の不具合によるもの。
・素材自体に穴や介在物などの欠陥がある場合。
一つ目はめっき業者の技術やめっき液の管理によるところが大きいため良いめっき業者を選ぶことで減らすことが出来ます。
それに対して素材起因のものについては品質の良い材料を選ぶことが大事となります。
(詳細を見る)
豆知識「めっきとはどんなもの?」
わかりやすく言うとめっきとは素材の表面に新たな金属皮膜を付与する技術のことで我々身近なところにもたくさん使われています。
いくつか例を挙げると、防食性を得るためにブリキ板にスズめっきを施されていたり、トタン板に亜鉛めっきが施されていたりします。大会のトロフィーやメダルなどには装飾用として金めっきなど、半導体部品には導電性を付与する銅めっきや金めっきが施されていたりします。
このようにめっきといっても多様な種類が存在し、その目的も特性も様々です。 (詳細を見る)
取扱会社 超鏡面クラックフリーロールチラシ
・金属ロール、弾性ロール製作加工 ・硬質クロムめっき加工 サージェント浴をベースに、硬度の高い(HV900以上)クロムめっきをご提供しております。 ・表面仕上げ めっき表面は、超鏡面仕上げから無光沢梨地仕上げまで幅広い光沢度と粗さに調整可能。 ●超研磨仕上げ 0.05S以下(バーチカル研磨機) ●ミラーポケット仕上げ/セミマット仕上げ ●梨地仕上げ ●バフ仕上げ(円筒バフ研磨機/フレキシブルバフ研磨機) ・自己潤滑性クロムめっき「テフ・ロック」加工 硬質クロムめっきとテフロン等の商標で知られる4フッ化樹脂の 複合めっき。クロムめっきの高硬度と4フッ化樹脂の自己潤滑性 を併せ持つ優れた表面処理。離型性と耐磨耗性の両立が可能。 <用途> ヒートシーラー、ガイド部品、ロール、スクリュー等 ・高硬度クロムめっき「クロアモール」加工 クロムとカーボンの合金めっきであり、世界初のアモルファス構 造を持つクロムめっき。硬質クロムめっきの約倍の硬度(約Hv1,800)を有する。 <用途> 封止金型、精密ダイス、エンジン部品、パイロットピン、スクリュー等
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